基礎杭、鋼管杭工法
CPP工法

CPP工法では、先端翼付き鋼管を地盤に打ち込むことで地盤の支持力を強化する手法です。
先端翼のみを地中に押し込み、細い鋼管を翼に結合させて設置することで、鋼管に回転力がかからず、破損のリスクが低減し、従来より細い鋼管で施工可能です。
セメント工事と同等のコストを維持しつつ、建設残土を一切出しません。
また、簡単に撤去できるため、建替えや土地売却時にも柔軟に対応できます。
CPP工法は材料ベースで従来のセメント工事と比較して二酸化炭素の排出量を70~90%削減し、環境負荷を大幅に軽減しながら土地の持続可能性にも貢献しています。
健基興業はCPP工法協会の施工代理店です。
CPP工法の適用範囲
| 適応土質 | 基礎下2.0mの平均Wsw≧0.5kNの粘性土·砂質土 |
| 対応基礎形状 | ベタ基礎 布基礎に対応 |
| 適応建物 | 三階建て以下の小規模建築物 |
| 日あたりの施工量 | 6mで日あたり40本程度(杭長、土質によって左右されます) |
| 対応杭長 | 2.0~7.0mまで(0.5m刻み) |
CPP工法のメリット
- 高い補強効果
- 低コスト
- 環境負荷が小さく、工事の小型化・短工期化
- 住宅以外の商業施設や公共インフラにも適用
- 簡単に完全撤去可能
小口径鋼管杭回転圧入工法
小口径鋼管杭回転圧入工法とは、小口径鋼管の先端部に取り付けた羽根や掘進刃を回転させて地盤に貫入させ、支持層まで到達させる工法です。
地盤と鋼管の複合作用により支持力を増加させ、沈下の防止を目的としており、住宅基礎等で、支持層が深い場合や傾斜が見られる際に特に適切な工法です。
比較的低振動で騒音も少なめで、地盤条件の制約が少なく、土質の制約を受けない、施工機械も比較的小型の物での施工が可能といった特長があり、一般住宅の補強工事にも適合性の高い工法といえます。
健基興業ではそれぞれのタイプが異なる、ストレート型、拡底翼型を利用しており、状況に応じたサポートを提供することが可能です。
小口径鋼管杭回転圧入工法の適用範囲
| 適応土質 | 砂/砂礫地盤:N値15以上(動労橋示方書に準拠する場合N値30以上) 粘性土地盤:N値20以上 | |
| 支持層への根入れ | 原則として杭径以上 | |
| 鋼管材質 | 一般部 | STK400、STK490、SKK400、SKK490を標準 |
| 先端部 | STK400、STK490、SKK400、SKK490、SCW480を標準 | |
| 羽根径比(羽根径/杭径) | 杭径2.0倍、2.5倍を標準(但し道路橋本体構造以外に用いる場合は2.5倍) | |
| 羽根材質 | SS400、SM490A、SCW480を標準 | |
| 杭長 | 杭径の130倍程度以下 | |
| 斜杭 | 傾斜10°程度以下 | |
小口径鋼管杭回転圧入工法のメリット
- 地震などによる液状化の影響を受けにくい
- 騒音や振動が少ない
- 掘削排泥が発生しない
- 工期が短く、1~2日程度で工事が終わる
- 土質の影響を受けず固化不良の心配がない
- 簡単に完全撤去可能
大口径鋼管杭回転圧入工法
大口径鋼管杭回転圧入工法は、油圧モーターを装着したバックホーや杭打機にて、掘削、回転圧入を行います。
鋼管杭の回転圧入と中掘りを繰り返すため、孔壁の崩壊を防ぎます。
鋼管杭の径はΦ609.6mm~Φ1,016.0mmとし、3.0m/本を溶接でつなぎ回転圧入を繰り返します。
油圧モーターを装着したバックホー·クレーンにて掘削·圧入すべてを一台でまかなう為、短工期·省スペース·低コストで、多彩な管径に対応しています。

バックホー

杭打機
大口径鋼管杭回転圧入工法の適用範囲
| 適応土質 | 軟弱地盤から硬質地盤まで幅広い土質に適応可能 支持層が深い場合でも対応 |
| 対応基礎形状 | 柱状基礎、ベタ基礎、独立基礎など、多様な基礎形状に対応。 |
| 適応建物 | 高層ビル、商業施設、工場、橋梁などの大型構造物に適応 |
| 対応杭長 | 長尺の鋼管杭にも対応可能 施工深度は、地盤の条件や設計に応じて調整が可能 |
大口径鋼管杭回転圧入工法のメリット
- 輸送コスト が低く、組み立てや展開作業が不要
- 省スペース・短工期での施工が可能
- 孔壁の崩壊が起きにくい